長谷川工務店


玉石乗せ免震構造


込栓打ち&楔留め


金輪継ぎの土台


震度7に耐えた伝統貫構造


土壁の吸震機能

民家修復再生事例

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 大震災に被災しながらも見事に耐え残った古い民家を修復していると、これからの家づくりのあり方を改めて問われているような気もしてきます。「手をかけた分だけ、家は住まい手に応えてくれるものだ」と。民家再生から学んだ木づかい、そして日本古来の伝統文化と匠の手技。円熟の世代から若い世代まで、真によろこばれる本物の木の住まいをつくります。

長岡市・お福酒造ご本宅(岸家ご住宅)

 中越地震で被害にあわれた築後240年といわれる江戸時代後期の茅葺き民家で、骨組みと屋根を残しての解体、そして基礎から作り直すという大工事でした。自然災害の力の大きさを感じつつ、遠い昔の職人の木づかい、匠の手技が震災という自然の猛威にも負けていなかったという現実を目にして仕事をさせていただくことで、地元の山の木で、しっかり手をかけて作るという、われわれの進む道の確かさを再確認しました。
 このご住宅は国により2006年11月、登録有形文化財の指定を受けました。


修復のため揚げられた柱は新品同様、健康そのもの


基礎から修復するため揚げ家された家


屋根修復


加茂市・専照寺

 350年の歴史を誇る加茂市下条の専照寺、昭和の初期建築の建物の屋根改造と修復再生工事をさせていただきました。


山古志・池谷の家(H邸)

 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震。地域の建物の全壊率は100%という状況の中で、屋敷が谷底に崩れ崩落寸前のところで留まっていた家がありました。
 周囲の悲惨な状況にもかかわらず、伝統構法により、地元の山の木で手間ひまをかけてつくられたその家は、まさに持ち主にとってみれば親の形見のようなもの。 木の家は弱い、古いほど危ないと言われながら、まわりの鉄骨の建物や、重いコンクリートの建物よりもはるかに被害が少なかったのです。 雪で押し潰されてしまった下屋を取り除き、残った建物の中で間取りの再構成して再生できるのも、伝統の知恵と技でしっかり造られていた木組みの家だったからこそ。 地域の景観にしっくりと溶け込んだ家は、持ち主の思い出とともに、震災を乗り越えて受け継がれていくことができました。
【修復計画・設計:住まい空間研究所(新潟市) 長谷川順一氏】