四川大地震で思うこと

92caa064.JPG中越沖地震の応急修理で柏崎刈羽村の工事が終わり久方ぶりに地元加茂に帰ってきて有本邸の新築工事を手掛けることになりました。地震の怖さを知っているだけに地震に対する配慮は職人一同、今まで以上に心がけていかなくてはと思います。中越地震や中越沖地震はもちろん今又中国では、四川の大地震発生のニュースなどを見て建物の倒壊の多さとその建物の下敷きになって亡くなられた人の驚くべき多さに悲しみがこみ上げてきます。本来人の生活を支えて守るはずの、たてものの下敷きになるなんて住んでいる方は想像もつかなかったと思います。日本の木の文化とちがって崩れやすい石やブロック積みの家が目立ちますが、近代化された鉄筋コンクリート造りの建物でも倒壊しています。凄い地震力だったのでしょう。亡くなられた方々にご冥福お祈り申し上げます。日本は浮き宝の国、浮き宝とは木のことです木材が豊富に生えている国です。神代の時代からこの宝を使って船や住宅をつくってきました。だから日本の国は海運業が栄えましたし木造建築では1300年の歴史のある建物が残っています。そういう事からも、建築に対しては当然地震に対する考えも大工の技術として伝統構法として受け継がれてきているわけです。中越地震中越沖地震での伝統構法で建てられた住宅の再生修復工事で解ったことは200年以上経過した建物でも直せる倒壊しない、再生が容易でありコストがあまりかからない木肌が見えるので損傷ヶ所の発見や点検がしやすいなど良いメリットがいっぱいありますがなんと言ってもそれ以上に凄いことは倒壊しないということで、人の生命が守れること人的被害がすくないと言うことでしょうか。今後の住宅造りの中に、再生できる家づくりとしてその伝統技術を大いに取り入れていきたいと思います。と言うことはエコロジーにもつながると言うことでしょうか。

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